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環境保全事業協同組合

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想定外の熊本地震

2016年に想定外の震度7の地震が2度発生した熊本地震。S56年以前の住宅は大破と倒壊・全壊を合わせた割合が約50%、無被害が5%以下であることを合わせて考えると、やはり基本的な耐震性が劣る仕様であった事がわかる。次にH12年以前の住宅では、大破、倒壊・全壊が20%弱と大きく減少するが、何らかの被害を被った割合は80%にも上ることから、震度7クラスの大きな地震に対しては十分な耐震性を備えていなかったとみることが出来るだろう。H12年以降の新しい住宅に関しては、大破、倒壊・全壊が10%以下で無被害も50%以上あることから、基準法の改正に伴って徐々に耐震性のレベルが上昇してきたことが見て取れる。震度7が2回記録されるという珍しい地震であり、前震には何とか耐えたが本震で倒壊してしまったという事例が多く見られた。
現在の建築基準法は耐震7レベルの地震に1回は何とか耐えられるが、 ひび割れ 2回目以降に倒壊しないことは保証しておらず、そういった意味では今回の地震で2000年以降の住宅でも倒壊事例が出てしまったのは、違法建築や運悪く地盤沈下が起こってしまった地区を除いたとしても、ある意味致し方ないところであり、今後の課題の一つでもあるのではないだろうか。