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環境保全事業協同組合

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津波より強かった家

津波 今の法基準は、2000年に施行され、2011年に東日本大震災が発生しています。マグニチュード9.0、震源24Kmで大津波により沿岸部に甚大なる被害をもたらした東日本大震災。各ハウスメーカーの被害状況報告において、地震では倒壊はないと公表しているのが大半で、津波被害の公表はあまりなされてないのが現状です。最大浸水高約19.3mという大きな津波被害を受けた宮城県気仙沼市階上地区で軒並み近代建築の家屋が押し流された中で、唯一津波に流されなかった家が存在します。大きく反り返った複雑な屋根構造の伝統的な入母屋造り。材料は基本的に無垢材で、材料も無駄にせず斜めに曲がった木材でも使用し、全て手作業で建ちあげる。
その土地が持っている歴史を知り、構造、材料、土地に適した手法と材質、組み方を継承してきた気仙大工の伝統が息づいている。
現代建築で効率を最優先にした結果手薄になった技術料や応用力、先見性、耐久力、建築の柔軟性を見直すべき課題を投げかけているのかもしれない。